サメはエイと一緒の板鰓類(ばんさいるい)という軟骨魚類に分類されます。マグロやアジ、などほとんどの魚は硬骨魚類。その名の通り軟骨魚類の骨格は軟骨で、硬骨魚類では骨格のほとんどが硬骨であるという点が最も大きな違いです。
サメのエラは、硬骨魚類とは違い、エラに蓋をする役割を持つ、エラ蓋が無く、そしてエラ孔が、側面に5~7個あるのが特徴です。
サメの体は楯鱗(たてりん)と呼ばれる特殊な鱗に覆われており、尾→頭の方向に撫でるとザラザラしていて、これが俗に言う鮫肌。一方、頭→尾の方向に触れたときはなめらかで、泳いでる時のに水の抵抗を受けない構造になっています。
サメと、イルカ、姿がよく似ています。簡単な見分け方は、尾鰭の向き、サメは縦向きで、イルカは横向きです。これは泳ぎ方にも繋がります。サメは体を左右に動かします、イルカは、上下に体を動かします。
口には鋭い歯が並んでいるものが多い。サメの歯は何列にも並んでおり、いま使われている歯列のすぐ後ろには新しい歯列が用意されていて、すぐに生え替わるようになっている。
サメの体型は様々で、ヨシキリザメの様に流線形の美しいボディを持つサメもいれば、トラフザメの様にずんぐりした体形のサメ、カスザメの様にエイのように平たいサメもいます。
サメの鼻先の孔の奥には、ロレンチーニ器官と呼ばれる感覚器官があり、これは極わずかな電位差を感知することができ、砂の中に隠れた獲物が発する微弱な電気を感じ取り、発見することができます。
ほとんどのサメは積極的に人を襲うことはなく、獲物と見間違えたり、試し噛みがほとんどです。現在サメは、漁業圧や混獲、棲息地破壊で脅かされており、多くのサメが絶滅危惧に指定させています。